やましろで暮らす-トップページ > 移住してポルとカルを起業し、馬のケア商品の開発と販売に取り組む髭景二さん・愛さん【インタビュー記事】

更新日:2025年4月17日

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(写真左:愛さん・右:景二さん)

移住してポルとカルを起業し、馬のケア商品の開発と販売に取り組む髭景二さん・愛さん(木津川市)

移住したきっかけを教えてください。

景二さん:ここ(恭仁宮跡)をGoogleマップで見つけて、この広場で子どもを遊ばそうと思って、人がいないから、なんか気持ち良くてよく来ていたんですよ。

なので、きっかけといえばここ(恭仁宮跡)を知っていたっていうだけなんですけどね。

この前は職場の近くだった大阪府枚方市に住んでいたんですけど、田舎に行きたいとなって、たまたま知ってたんで(笑)

愛さん:田舎で暮らしたいっていうのは、まず私が強く思っていたんです。

子どもたちが大きくなると、一緒にできることがどんどん減っていくので、一緒にいろいろできるうちに、田舎で家族と暮らしたいということを夫に相談しました。そうしたら夫から引っ越すなら前々から遊びに来ていたこのエリアがいいという提案を受けました。

場所については奈良県の田舎など、私はここにこだわらずに考えていたんですけど、夫の希望もあり、空き家バンクにも情報が出だしたころで、それで物件を見に行ってご縁を頂いてここに引っ越してくることになりました。

 

現在の生活や仕事について教えてください。

まずはお仕事について教えてください。

 

 

景二さん:仕事は、装蹄師をしています。

元々は以前住んでいた枚方市の近くにある乗馬クラブに勤めていました。

こちらに引っ越してからも、そこに通っていたんですけど、3年ほど前に独立して、それもここに住み始めたから独立できたんじゃないかなって思っています。こちらでご縁を頂いた方に面白い方がおおくて触発されたのが大きいかなと思っています。

3年前に独立して、職業は変わってないんですけど装蹄師として独立したのと、そういうイベントとか馬のケア商品を作る会社を妻がやっています。

愛さん:ポルとカルという会社を、ここに移住してから立ち上げました。

社名は、私たちの家で飼っている猫のポルックスとカストルという名前から

とりました。猫のように、関わる人たちがほっこり笑顔になる会社がいいと思って。

メインは馬のケア用品の開発と販売をする会社になります。

その事業にプラスして馬のことをたくさんの人に伝えたいなっていう思いがあって、一昨年から「Umarche-うまるしぇ-」というイベントを主催しています。

生活の面ではどうでしょうか?

景二さん:この地域での生活は利便性で言うと、ここだけなんかくり抜かれたように少し田舎なだけで、すごく便利だと思っています。

愛さん:場所的にも、すぐに奈良県にも行けるし、京都市内も高速道路を使うと近いですし色々なところに行きやすいっていうところと、ちゃんとほどよく自然があるっていう意味で、私はすごく面白いです。

お店が遠くて不便といえば不便なんですけど、私は逆にそういうのも面白いなとは思っていますね。

地区にコンビニがないとかみんなよく言いますが、となりの地区の駅前にはあるので近いと思います。

家の話だと、今までの町の当たり前の現代住宅の生活から一変して、私たちの家はもう築200年近い古民家なんです。

地域の魅力についてお聞かせください。

景二さん:魅力は、この地域に住んではる方が面白かったっていうのが大きいと思います。

愛さん:それはあるよね(笑)

私がここに移住を決めた一番の理由は、住んでいる人達ですね。

この地域の移住促進を頑張っておられる方が「恭仁っ子大作戦」という、恭仁小学校の子どもを増やそうとする活動や「木津川アート」やその他にも独自のアートイベントなど様々なイベントをやっていたり、その周りの色々な仲間たちとかも、みんなそれぞれ自分の好きなことをすごく表現している方たちなんですよ。

仲間となって一緒に何か一つのことを作り上げたり、すごい刺激をもらえる人たちに囲まれていてここの人たちと一緒に何かをやったら面白いだろうなと、やっぱりそれが一番の決め手でしたね。

移住に際して、行政等の支援で役立ったことをお聞かせください。

 

景二さん:空き家改修といった補助金は使わず、また、装蹄師の仕事についてはかなり専門的な仕事なので特に支援策を活用していません。ですが、「Umarche-うまるしぇ-」の活動については、かなり行政の方にもお世話にはなりました。いろいろレンタルの備品をお借りしたり、チラシを置いていただいたりとか、教育委員会にも後援をしてもらったりとか、広報に載せて頂いたりとかもそうですね。

 

現在のご自宅は空き家バンクで見つけられたのでしょうか?

景二さん:家の購入は、不動産屋さんからでしたね。

ただ空き家バンクを見て、この地域の物件にアンテナを張っていたのできっかけの一つではあります。

愛さん:私たちの場合は、移住する時よりも移住してからの方が、お世話になっています。木津川アートでも、ここが会場になったんですよ。

景二さん:めちゃくちゃ人が来てくれて、見に来はった方たちから「ここ住んでるんですか?」と驚かれたり(笑)

引っ越してくるときも荷物が元々あったんですけど、それも、今も付き合いのある地域の人とか、妻の友達とかが20人ぐらいでイベント的に片付けを手伝ってくださいました。

木津川アートの時も、会場になったからというのはあるんですけど、準備から片付けまで何から何まで、助けてくれました。その繋がりで市役所の方々ともちょっと仲良くなったりとかもありました。

移住して感じた、移住前の想像と違ったところ(ギャップ)をお聞かせください。

愛さん:ギャップは全くありませんでした。特に何も構えずに住み始めたから意外とここでの暮らしを受け入れることができたのかなって思います。

もちろんインターネット上の情報とかでもよく目にしますから、地域の人たちと人間関係が上手くいくか不安なところもあったんですけど、デメリットの面は、ほぼほぼ私は感じなかったなとは思います。

景二さん:一番感じるギャップというと、やっぱりスローライフって全然スローじゃないっていうところですね(笑)

綺麗にしようとしたらね、まず草刈りがこんな大変と思わなかった!

この周りの方々はすごい庭を綺麗にしているのが、当たり前なんで、すごいなと思って。

季節ごとや日々やることがてんこ盛りにあって、スローライフはやることいっぱいあるぞって言うのは伝えておきたいですね。

これから移住を考える方へ、先輩移住者としてアドバイスをお願いします。

愛さん:私は、今もう全部言ってきたことに繋がるんですけど、予想外のことなども含めて、どんなことも全部楽しむことだと思います。

最初は、うわって思うこともあると思うし、町にはない大変さも絶対あるだろうけど、人づきあいもそうだし自然など、この環境全ての「うわっ」と思うことを楽しむ。

視点を変えたら全部面白く見えてくるなと思います。

この辺とかで言うとさっきの話じゃないすけど、なんか関わりもライトな感じで皆さん関わってくださっていて、ほんとにいい地域やなって思ってます。

景二さん:僕らみたいないい加減な人も住めるんで大丈夫です。誰でも大丈夫ですと言っておきます(笑)

 

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