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うつ病の特徴

うつ状態は「ゆううつ」「おっくう」「どうどうめぐり」が重なる状態です。

《A子さんの場合》

育児疲れがなかなかすっきりしない。これまでなら、こんな「ゆううつ」な気持ちは翌日にはもとに戻っていたのに、なかなか戻らない。その上、食事の用意、掃除、洗濯が「おっくう」で仕方がない。しなければいけないと思ってなんとかできるけど、思うようにはかどらない。こんなことはいままでになかった。特に何か心配事があるわけではないように思うけど、考えることは「このままではだめだ」と「どうどうめぐり」をするばかり。

一番苦しいのは、睡眠。何とか寝られるが、夜中に何度も目が覚める、その上、朝4時くらいになるともう寝られない。目覚めても「また1日が始まるのか」というイヤな気持ちが頭をかけめぐる。食べることが大好きだったのに、食べることがわずらわしくなり、食べてもおいしいと思えない。体重も減ってきたように思う。

心が弾まない、好きなテレビも見る気がせず、画面をながめているだけで楽しめない。楽しいという気持ちはここしばらく忘れているような気がする。自分では怠けていると思ってきたが、もしかしたら病気かもしれない。

でも、家族にはいろいろと心配をかけて本当に申し訳ないと思う。自分がふがいないからこんなことになったのでは、と自分を責める。ときには何もかもがいやになって、いっそのこと死んだほうがましと思うこともある。でも家族のことを考えるとそんなことはできない。

うつ状態とは？

うつ状態とは、心身のエネルギーが停滞して、気分が沈みこんだり、興味がわかなくなったりする状態で、次のような症状がみられます。