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更新日:2022年10月12日

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米のさらなる可能性。綾部から米粉で新たなスタンダードを【KOKU】

昔ながらの田園風景や里山の自然が残る綾部は、豊かな水や肥沃な土地に恵まれ、良質なお米を育てるのに適した風土。米どころとしての認知度が高まりつつあります。綾部に移住し、地元の米や食材に新たな可能性を見いだし、チャレンジを続ける人たちを追います。

 

米のさらなる可能性。綾部から米粉で新たなスタンダードを【KOKU】

花や鳥に模られた色とりどりの可憐なお菓子。米の新たな可能性や楽しみ方を提案するブランド「KOKU」が独自の製法でつくった米粉のクッキーです。カラフルな色は野菜やハーブが持つ天然の色。卵や乳製品(バター)は使わず、植物由来の吉野本葛や和三盆を贅沢に使用し、繊細な美しさと独特の食感が楽しめます。

 

ブランドを立ち上げたのは宮園ナオミさん。大阪出身の宮園さんは栄養学を学ぶ中、「人間の体は単に必要な栄養素だけを摂ればいいのか」という疑問を抱きます。たまたま野草料理で有名な若杉友子さん(若杉ばあちゃん)の存在を知り、上林地区にあった若杉さんの料理教室に大阪から毎月通うように。そこで上林の風土や若杉さんの教えに触れ、自然の中で自立した暮らしがしたい、と移住を決めました。

2009年に移住するまでは、大阪で雑穀料理のお店を営んでいた宮園さん。綾部に来た当初も雑穀料理の教室などで生計を立てていましたが、米が売れず離農者が増え続ける農家の現状を目の当たりにします。生産者や地域の産業を守るためにも、米を積極的に消費し需要を増やすしくみが必要だと考え、その手段として着目したのが米粉でした。
米粉について研究を重ねる中、大半を輸入に頼る小麦の代用品として米や米粉が十分に活用できると考え、2018年に「KOKU」を立ち上げました。


綾部市北部の山間に位置する上林地区は、“水郷の里”としても知られる山紫水明な土地。きれいな水がある場所でしか育たないというトチノキなど、古来、落葉広葉樹が群生することから、腐葉土を含む肥えた土と、そこを流れるミネラル豊富な水に恵まれ、おいしくて栄養価の高い米を育てます。
KOKUの米は地元上林の契約農家が減農薬・無化学肥料で栽培。宮園さんたちも一緒に栽培計画を立て生育を見守っています。

米粉はお菓子、パン、麺など、用途に合わせたラインナップも豊富で、お米本来の風味が楽しめる品種を厳選し、使いやすさや栄養価に配慮した製粉方法や配合にもこだわります。
また、米粉の特性を学びながら家庭でも手軽に応用できるよう、料理教室やワークショップも積極的に行い、小麦アレルギーの方だけでなく、より多くの人に米粉を取り入れる日常を提案しています。
商品として展開するKOKUのお菓子は小麦や卵、乳製品を使わず、生産者の顔が見える原料を厳選し、丁寧に手作りしています。こうした原料に対するこだわりの根底には、「食べることは元気の源である」という想いが貫かれています。

さらに、前出の米粉かたクッキーに代表されるようにKOKUの商品は、都心に向けた贈答などにも対応できるよう、味や栄養価だけでなく見た目にもこだわり、デザインにも妥協がありません。

 

最近、シンプルにお米の美味しさを知ってもらおうと、移動式のおくどさんを知り合いの左官職人さんと作りました。炊きたてのお米を上林で採れた平飼い卵と今しぼりのお醤油で食べてもらう作戦です。

近年のグルテンフリーブームでなどもあり注目されている米粉。良質な米で作る米粉は日本が世界に誇れる穀物です。農業後継者を育て、上林の田園風景を守るためにも、米や米粉で経済的な好循環を作り出せるよう、「米粉を日本のスタンダードに」を掲げ、宮園さんのチャレンジは続きます。

 

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詳しくはコチラ⬇

https://www.city.ayabe.lg.jp/kikaku/shise/furusato/oen.html

 

(外部リンク)

 

一般社団法人京都府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)ホームページより転載

https://www.uminokyoto.jp/feature/detail.php?spid=170

 

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