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更新日:2022年11月16日

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女性杜氏が醸す、福知山唯一の地酒【東和酒造】

四方を山で囲まれた福知山は、京阪神と丹後の中継点としての印象がありますが、実は豊かな自然の中で育まれた独自の文化が息づいています。地元の伝統や文化を守りながら、たくましく未来を見据える女性たちを紹介します。

 

女性杜氏が醸す、福知山唯一の地酒【東和酒造】

福知山は寒暖差のある気候風土が育てる米と、山からの清らかな水に恵まれた酒造りに適した土地。多い時には15軒ほどあった酒蔵も、現在は1717年創業の東和酒造のみに。福知山唯一の蔵元として、その伝統を引き継ぐのは11代目杜氏の今川純さんです。長い歴史を持つ東和酒造ですが純さんが継ぐ前は、井戸枯れが原因で30年以上酒造りができない状態にありました。この蔵で生まれ育った純さんは、先代がいよいよ廃業を決めた際、「同じ苦労をするなら、前向きなことをしよう」と一念発起。蔵を廃業させるのではなく、自らが杜氏となり蔵を復活させる道を選びました。

すぐに知り合いの紹介で修行に向かった蔵元で、女性杜氏と出会い、お酒づくりの楽しさにのめり込んでいきました。また、知識を深めるために通った酒類総合研究所で、旦那さんとなる玄(はるか)さんと出会い、そこから二人三脚の酒造りが始まります。

1500リットル以下の小さな樽を使い、細かく配合を変えながら理想の酒造りを目指しました。小ロットで小回りが効くので、限定品種などをつくりやすいメリットも。
現在でも純米500kg以下に限定した酒造りにこだわり、機械には頼らず、昔ながらの木槽しぼりで、丁寧に少量多品種を造り分けます。
最近ではこのメリットを活かし、酵母や精米歩合、原料米の品種といった原料からラベルデザインまで、お客さんの希望に応じたオリジナル日本酒のオーダーも受けています。特別感のあるオリジナル日本酒は、記念品や贈答品にもぴったりです。

杜氏として蔵を支えながら、結婚し3人のお子さんにも恵まれた純さん。妊娠中にはつわりで米の匂いが辛かった経験も。それでも「3人目のときにはすっかり慣れた」と母のたくましさをのぞかせます。

現在、東和酒造では2つの銘柄を主軸として展開しています。

純さんがイチから造りあげた代表銘柄「六歓(ろっかん)」の名前には、人の5感にお酒を飲んだときの歓びを加えた「六感」と、地元六人部の米、水、空気、人だけでつくりあげた「六人部の歓び」という意味が込められています。とことん地元にこだわった地酒を作りたいという想いがあった純さんが丹精込めて完成させたお酒です。女性らしい優しさと華やかさのある切り絵のラベルは、染色作家のいとこ、弓場直子さんが純さんの想いを汲んでデザインしてくれたもの。お酒の味は、このラベルのイメージに合うように試作を重ねたと言います。

もうひとつの銘柄はこの蔵で長く造り続けられてきた「福知三萬二千石」です。三万二千石とは長く福知山城の城主を務めた朽木家の石高で、由来となった「福知三萬二千石」は福知山音頭の一節にもなっている、福知山の人にとっては馴染みの深いもの。すっかり福知山の地酒として浸透しています。

純さんが蔵を継いで10年。
ようやく酒蔵としてのブランディングが定着し、認知もされるようになってきました。「福知山にも美味しい地酒がある」と言えることが歓びです。
今は日本酒の新たな可能性として、福知山の生産者とつながり、地元で栽培された栗やレモンを使った日本酒リキュールづくりの研究中というので、これからの展開も楽しみです。

 

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詳しくはコチラ⬇

https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/site/furusatotax/12901.html

 

(外部リンク)

 

一般社団法人京都府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)ホームページより転載

https://www.uminokyoto.jp/feature/detail.php?spid=174

 

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