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笠置町と京都市内の二拠点スタイルで、キャンプ場の運営等に携わる尾田さん(笠置町)
移住したきっかけを教えてください。
笠置町の活動に関わるようになったのは、現在勤めている京都市の会社での取り組みがきっかけです。弊社の代表が以前から笠置町に魅力を感じており、何度も足を運んでいたことが背景にあります。社内メンバーも笠置町を何度も訪れ、歴史や地域の素材に触れる中で、その可能性を感じていました。そうした中、キャンプ場の運営を含めた町を元気にする取組の募集があり、弊社として事業参画することになりました。
私自身も、関わる中で笠置町への理解が深まり、現地に根ざして取り組む必要性を感じ、移住を決意しました。
もともと地方出身ということもあり、田舎暮らしへの心理的なハードルはそれほど高くありませんでした。そうした背景もあって、笠置町での挑戦にも、比較的自然な流れで踏み出せたのではないかと感じています。
現在の仕事・生活について教えてください。

現在は、笠置キャンプ場の運営を軸に、町民の方々に毎月配布している新聞の作成や外部の方をお招きしたツアーの実施など、町内外の発信にも取り組んでいます。
キャンプ場来場者へのヒアリングを通して多くの課題を把握し、その解決に向けて動いている段階です。また、iPadやエアレジの導入など、これまでアナログだった運営体制の見直しにも取り組んできました。
受付や管理を担うのは、主に地元60代以上のスタッフの皆さんです。役割の整理や情報共有の仕組みを整えながら、もっと働きやすく、来場者にとっても快適なキャンプ場になるよう体制づくりを進めています。
あわせて、イベントの企画や新しい客層の呼び込みも模索中です。キャンプ場の運営に加えて、笠置町全体でどう収益を生み出していくか、地域雇用や名産品づくりの可能性も探りながら、「希望を生むまち」として事業を育てていく仕組みを考えています。弊社には、笠置町出身の若手メンバーも加わりました。地元への強い想いを原動力に、現場の中心として現在共に活動しています。
生活は、京都市内と笠置町を行き来する二拠点スタイルです。笠置町では事務所機能も兼ねた古民家で暮らしています。
そうした暮らしの中で大きく変わったのは、人との距離の近さです。京都市内と比べて、日常的な会話の量は大きく増えました。年齢や肩書きを超えて、地域の一人として向き合える関係が自然と生まれていることに、この町で暮らす面白さを感じています。
地域の魅力について教えてください。

笠置町の魅力としてまず感じるのは、人のあたたかさと空気感です。
近所を歩いていると、出会った人と自然に会話が生まれる。そんな人との距離の近さが、日常の中にある町だと感じています。
また、多くの方が口にされるのが「時間の流れがゆっくりしている」という点です。実際に暮らしてみても、その感覚は確かにあります。スローライフ志向の方には、心地よく感じられる場所だと思います。
観光という面でも、笠置町にはポテンシャルがあります。国の史跡・名勝に指定されている笠置山をはじめ、歴史的背景やストーリーとして伝えられる素材が点在しています。
さらに、関西圏からアクセスしやすく、「少し現実から離れたい」と思ったときに気軽に訪れられる立地も、大きな強みです。
各事業者においても、地元素材を活かしたメニューや特産品開発の動きが見られます。自然や立地といった魅力に加え、まだ知られていない要素も多く、観光面でのポテンシャルを秘めた町だと感じています。
移住や普段の活動に際して、行政等の支援で役立ったことを教えてください。

急な移住でしたが、住居探しの段階から役場が動いてくださり、大家さんとの調整も含めて丁寧に対応していただきました。おかげで、比較的スムーズに住まいを確保することができました。
その後の活動面でも、広報物の配布などで役場と連携しながら進めていますし、イベントの実施にあたっても行政と協力する場面があります。現場で動く立場として、こうした伴走的な関わりがあるのは心強く感じています。
移住前後で感じたギャップはありますか。

移住してみて感じたギャップはいくつかあります。まず冬の寒さと暖房代が嵩むことには驚きました。また、町内にスーパーがない点は、最初は少し不便に感じました。
一方で、良い意味で予想を裏切られたことも多くあります。何より、地域のコミュニケーションの豊かさや、人と人との距離の近さは想像以上でした。日常の中で自然に会話が生まれ、顔の見える関係が築かれていく感覚があります。
これから移住を考えている方へアドバイスをお願いします。
笠置町は、時間がゆっくり流れているように感じる場所です。だからこそ、移住を考えるなら、「自分がどんなペースで暮らしたいか」をイメージしてみるとその地域に合う・合わないが見えやすいと思います。
特に、作家活動やものづくりなど、自分のやりたいことにじっくり向き合いたい人にとっては、落ち着いて過ごしやすい環境だと思います。日々の慌ただしさから少し距離を置いて、自分のリズムで暮らしたい人には、なじみやすい土地ではないでしょうか。
実際にキャンプ場を訪れる方と話をしていると、「少し現実から離れたい」「気持ちをリセットしたい」といった理由で来られる方が多く、この町の空気感そのものに魅力を感じている様子が伝わってきます。移住を考える際も、ぜひ一度足を運んで、その雰囲気が自分に合うかどうかを体感してみるのがおすすめです。

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