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更新日:2022年2月2日

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福知山の廃校リノベーション「THE 610 BASE」でいちご摘み&いちごスイーツを楽しもう!

※この記事の内容は2021年12月23日時点のものです。

明智光秀建立の福知山城、そしてスイーツのまちとしてKYOTOSIDEでも何度となく紹介している福知山。今回は、廃校をリノベーションし、いちご摘み体験やスイーツが楽しめる、SNS映えスポットとしても注目の「THE 610 BASE(ムトベース)」に行ってきました!
 

「THE 610 BASE」ってこんなところ!

JR福知山駅から南東へ車で15分ほどのところに位置する「THE 610 BASE」。黄色いスクールバスがアイコニックで素敵な雰囲気にワクワク♪

これぞ元小学校の証!と言える二宮金次郎像も鎮座しています。

 

中六人部地区の歴史ある小学校をリノベーション

山と田んぼに囲まれた自然豊かなこの場所で、2018年までたくさんの子どもたちの学び舎だった中六人部(なかむとべ)小学校。廃校になってしまったこの小学校をリノベーションし、2020年10月にオープンしたのが「THE 610 BASE」です。

小学校の校舎はそのままに、これからも多くの人たちが集う「基地」となるようにと、「むとべ」の名前と「基地」をもじった「THE 610 BASE(ムトベース)」という名称に。米軍基地やアメリカンビンテージテイストがそこかしこに漂います。

中六人部小学校の看板が残るエントランスをくぐり、受付スペースへ……。

「THE 610 BASE」とは一体どんなところなのか?どんな楽しみ方ができるのか?早速ご紹介していきましょう!

 

その1.元小学校の校庭でいちご摘み体験!

たくさんの子どもたちが遊び、笑い声でいっぱいだった元校庭がいちご農園に大変身!それだけで、とっても元気で健やかないちごが育ちそうな気がしますよね。ハウスの中は気温が一定に保たれているので、冬でもお天気の良い日は太陽が降り注ぎ快適に過ごせます。

 

7棟ブチ抜き、2142㎡のハウスに約1万5000株のいちご

7棟ブチ拔きの大きないちごハウスは、広さ2142㎡!約1万5000株のいちごが育てられています。

ベンチからこぼれ落ちるようにたくさんのいちごが実るシーズンは、ハウスに一歩入るだけで、いちごの甘〜い香りが広がります。ベンチの高さは約1mなので、かがまずに収穫できて楽チン。小さなお子さんでも自分で摘むことができるのでファミリーにも大人気!

 

12月末〜5月末の期間中楽しめる♪

今年(2021年)のいちご園オープンは12月21日を予定(2022年閉園日未定。HPにて要確認)。いちご摘み体験は40分間食べ放題なので、自分好みのいちごをお腹いっぱい食べられますよ。さらに、「自分で詰んだいちごを持って帰りたい!」というリクエストにこたえて量り売りもスタート!

 

紅ほっぺ、章姫、かおり野、3種のいちごを食べ比べ

THE 610 BASE」のいちごハウスでは、紅ほっぺ、章姫、かおり野の3種のいちごが栽培されています。

味の特徴は、章姫は甘くてちょっと酸っぱい。紅ほっぺはしっかり甘くてしっかり酸っぱい。ん?ちょっとわかりづらい?と思っていたら、わかりやすく教えてくださいました!章姫は甘みが7で酸味が3。紅ほっぺは甘みが5で酸味が5。かおり野は甘みが10。あくまで目安なので参考までに。

1個の苗から最大5〜6本の花が出て咲き、1粒詰むと、どんどん別の場所から実が出てくるそうで、一番実が多いのは3月末だとか。いろいろ食べ比べしてみたいですね。

 

こだわりの農法で美味しいいちごを栽培

いちごの受粉は蜂の力を借りて行っています。本来この広さのハウスだと8000匹ものミツバチが必要だとか。ミツバチは人を刺すので、ここでは丸みのある体が可愛いと評判のクロマルハナバチを採用。

よく働くクロマルハナバチ60匹を飼ってハウス内のいちごと共生しています。このハチは人を刺さないそうなのでご安心を。

自然由来の成分を使用した低農薬栽培、井戸水にいちご栽培専用の有機培養土を使用して育てられたTHE 610 BASEのいちご達。美味しくないわけが無い!思う存分美味しいいちごを堪能しましょ〜!!

【いちご摘み体験】
営業時間:10:00~16:00※予約制(下記webサイトorTELにて)
TEL:0773-20-2015(9:00~17:00)
体験料(税抜)
・一般(40分間)7歳以上:2300円、4~6歳:1400円、3歳以下:無料
・団体(60分間貸し切り。50名様まで)12万5000円
https://fields-the-base.stores.jp/

 

その2.夜デートにおすすめ❤︎Nightいちご摘み

クリスマスやバレンタインデーなど恋人たちの冬の夜を彩るために、電飾を施し、ロマンティックムードの中楽しめるいちごのナイト摘み体験も実施。爽やかないちごハウスが、イイ感じのNightデートスポットに早変わり!

カップルのみならず、「夜じゃないと行けない!」という会社勤めの方や、いちご摘み体験イベントとして団体にも好評なんだとか。

 

その3.いちごスイーツも楽しめる!

THE 610 BASEのFood&Drinkカウンターでは、ここで採れたいちごをふんだんに使ったジュースやデザートも販売。全てスタッフによる自家製というから驚き!

※Food&Drinkカウンター営業日はインスタグラムにて要確認。https://www.instagram.com/fields_the_base_official/

校内は自由に入場できるので誰でも利用可能。お気に入りの場所を見つけてほっこりブレイクするのもオススメ!

いちごソフト440円~

ソフトクリームは、スタンダードミルク、スタンダードいちご、スタンダードミックス、ナッツスペシャル、チョコスペシャル、いちごスペシャルとレギュラーメニュー6種類。

好みのオーダーや組み合わせがあれば気軽にリクエストを!と太っ腹。可能な範囲で答えてくれるそうですよ♪ちなみに画像の商品は、チョコスペシャルを食べたいけどせっかくならいちごを食べたい!という要望から生まれたチョコいちごスペシャル。

いちご大福400円(土日限定)

酸味・甘味・香りのバランスが良く、いちごの味がしっかり感じられる紅ほっぺ×こしあんのコンビネーションが抜群の自家製いちご大福は、4ヶ月で3000個を完売(個数限定)。

いちごのタルト400円(不定期販売)

サクサクパイ生地に、トロトロのカスタードクリームと新鮮ないちごをトッピングした絶品タルト(個数限定)。

いちごのどら焼き400円(不定期販売)

贅沢”和”スイーツ。大人気のかおり野をふんだんに使用したいちごパフェ風どら焼き(個数限定)。

削りいちご660円(夏季限定)

自家栽培いちごを100%使用したふわふわ新食感スイーツ・削りいちごは暑い日に最高!と夏場のスーパー人気商品(個数限定)。

9月に期間限定で販売された【ぶどうサンデー】
1層目は国産巨峰を使用した濃厚なぶどうソフト、2層目は奥京都産の“藤みのり”を特殊なフルーツスライサーでふわふわに削ったけずりぶどう、3層目は丹後町で栽培され完熟で収穫された“黄玉”を使用し1度で3種類のぶどうが楽しめる季節のフルーツを使用したこだわりのサンデー。

章姫ver.と紅ほっぺver.の2種類がある、いちごアイスクリームはオンラインショップで注文可能です。

THE 610 BASEのいちごを100%使用したジャムもオンラインで購入できます。すっきりとした甘味と生のいちごを食べたような酸味の後味が少し残る果肉感が楽しいジャム。毎朝のパンやヨーグルトにはもちろんお菓子のトッピングやドリンクなどなど色々楽しめますよ!

形、大きさ、艶、色の規定を全て満たす厳選した特別ないちごをギフトBOXとして店頭・オンラインストアにて購入できます。地方発送も可能なので、大切な方へのお誕生日や特別な日のプレゼントにオススメです。

 

その4.待望のカフェも来春オープン予定!


画像はイメージです

ご紹介した通り、既に数々のいちごスイーツを提供しているTHE 610 BASEですが、いちご摘み体験に訪れたお客さんから「カフェはないんか?」「コーヒーとスイーツは絶対いる!」と言われ続けたことがきっかけで、カフェにも着手。校内1Fのいちごハウスを望む陽当たり最高のスペースに年明け2022年1月開店予定。もちろん、いちごを使ったメニューも登場予定。ただいま試作中(画像はテイクアウトのソフトクリーム。カフェメニューではありません)。

カフェで使用予定の素敵なソファ。海外中古家具屋さんで購入したそう。カフェのウィンドウや壁には、ウォールペイントで有名なアーティストの手描きアートが施される予定だそう。どんなオシャレ空間になるのか楽しみですね!

 

その5.スケートボードランプ「RAMP610」でスケボー体験

東京2020オリンピックで新競技となり、メダルラッシュとなったことから注目を集めているスケボー。なんと、THE 610 BASEでは教室にスケボーランプが設置されています!!

会員は現在56名。会員制とはいえ、免責を書いてもらわないといけないので会員制としているだけで特別な資格などは必要ありません。一回試しにやってみたいという初心者から、愛好家まで様々な人が利用しています。一時間単位での貸切スタイルなので、自分のレベルやペースでできるというのも好評の理由だとか。

完全予約制(料金などの詳細、予約は下記にて)
https://coubic.com/fields-the-base-official/booking_pages

 

その6.いちご染め&いちごジャム作り…ワークショップも!

いちごを食べるだけではもったいない!ということで、「作る」ことを楽しむためのプログラムも用意されています。

いちごの実を使った、ちょっと贅沢な染色体験。小さいお子さんでも簡単に染められるのでご心配なく。どんな色に染まるかは、出来上がってからのお楽しみ〜!(所要時間約120分)

THE 610 BASEのストロベリーフィールズで育てられたいちごで、世界に一つだけのいちごジャムが作れます。甘さを自分好みに調節できるのも嬉しいですよね(所要時間約90分)。

受付時間:9:00~16:00※予約制
料金など詳細はwebサイトよりお問い合わせください。
https://fields-the-base.jp/contact/#contactform

 

その7.人々が集う場所にするために!イベントも開催

いちごシーズンには、1ヶ月に1回イベントを行うなど、人が集まる場所作りとしての企画も積極的に行っています。

2022年2月には、スパイスカレーの達人・水野仁輔さんが東京から来訪し、カニの出汁を使ったカレーイベントをする予定とのこと。3月にはコスプレイヤーが集うコスプレイベントも企画中(写真のリーフレットは過去に実施したイベントのもの)。

こちらは、いちごイベント開催時にいちごについて知ってもらおうと書かれたもの。大好評のいちごフェアを始め、今後も数々のユニークなイベントが開催されることでしょう。

 

その8.クラフトビールのブリュワリーも来夏完成予定

クラフトビールも2022年の夏には完成予定とのこと。Primary Barrelsとブリュワリーのロゴが印字されたタンクもすでにスタンバイしています。
小学校を意味するprimary schoolとかけたprimary=最初、初歩、重要という意味を持った名称。初心を大事にしつつ、新しいものにチャレンジしていこうというスピリッツ感じるネーミングが素敵ですね。

定番フレーバーはもちろんのこと、いちごビールを販売予定だそうです。世に出回るいちごビールとは一線を画す、女性がごくごく飲める甘くて美味しいいちごビールを目玉商品にするとのこと。地域の方もクラフトビールはまだかまだかと待ち望んでいるとか。いちごビールブームが来るかもしれませんね。これは要チェックです!!

 

その9.SNS映えスポットもいっぱい!

教室もできるだけ元の状態を残しているという校内はもちろんのこと、敷地内にはSNS映えスポットがいっぱい!ノスタルジックな雰囲気に浸るもよし、自分だけのお気に入りの場所を見つけるもよし、映える写真や動画撮影にもオススメです。

THE 610 BASEのシンボルツリー。旧・中六人部小学校時代から子どもたちが遊んだ樫の木。地元の人たちにとっても想い出深い木を、より素敵な空間として残すために、ウッドデッキををデザインしました。

足元にはウッドチップが敷き詰められていてフッカフカ。放っておくといろんなものが生えてくるそうですよ(笑)。

樫の木と共に当時のまま残されている桜の木。学校×桜は最高のフォトジェニックスポットですよね。

冬にはこんな雪景色が見られます。

知る人ぞ知る福知山の人気アウトドアブランド「Somabito」のオーナーが使用していたジープをディスプレイ。最近までナンバープレートもあり公道を走っていたというレアカーです。

エントランス入ってすぐの壁には優しい雰囲気が元学校にぴったりの壁画が描かれています。アーティストのyuzzleさんによる作品で、2週間ほど福知山に滞在して描いてもらったのだとか。フランスの学校で使用されていたというブルーのベンチもオシャレ。ウォールペイントやジープを眺めながら、このベンチでスイーツを食べるのもイイですね。

そこかしこに元学校を感じる可愛いあしらいが。

外廊下もこの通り雰囲気があります。

なんと!こちらのモルタル壁、スタッフによるお手製。いちご栽培、スイーツだけでなく内装までも自分たちでという心意気がステキです。

 

FUN×FARMER=FUNMERがコンセプト

THE 610 BASEを運営するFIELD THE BASEの運営母体は、70年以上にもわたり、福知山市でIoTや電気設備の事業をしてきた井上株式会社。「地域のために新規事業として何かできることがないか?農業をやるなら、技術屋の本業を活かした制御やシステムが使える農業ということでいちごハウスを始めるに至った」と代表の井上大輔さんは言います。

本業のスキルを活かした次世代向けスマート農業を採用。センサーでCO2と固定水温、地温。気温、日射量、平均温度、積算日射量をチェック。全てのデータがスマホに連動しているそう。

新しい農法だけでなく、「育てることから食べていただくことまで責任をもって」というポリシーのもと販売方法にもこだわり、できるだけ卸さず、クリエイティブな付加価値を高め、収益も担保するというモデルにもチャレンジしていると井上さん。

とはいえ農業は初めての挑戦。さらに廃校を活用した地域と人を結びつけることへの挑戦でもあります。そこでまずコンセプトに掲げたのが「自分たちもやる」ということ。自分たちで農業をやってみる、楽しむという意味で、FUN×FARMERから造ったFUNMERという造語が合言葉。

はい、こちらの道しるべも手作り。

そしてこちらのルーム札も手作り。

Thank you strawberry muchというダジャレにもFUNスピリッツが(笑)。

黒板アートもスタッフによるもの。「やる楽しさや、面白さを知らずにFUNMERとは呼べないだろう!」ということで、どんどん新たなことにチャレンジしているのだそうです。そしてその経験をどんどん伝えていく基地になればと井上さんたちの想いの詰まった場所になっています。

「六人部の地域の方がすごい応援してくれてるんです。僕らは何したらいい?って言ってくれて、どんどん何でもやったらいいよって言ってくれるし、いつも声をかけてくれて地域の一部として扱ってもらっている」と井上さん。

コロナ禍のオープンでありながら、1年間で約5000人が来場。今期のいちごハウスオープン後は、カフェスペースにブリュワリーのオープンも待ち構えています。さらに、グラウンドにバレルサウナやスケボーリンクも作りたいと井上さんを筆頭に、THE610BASEメンバーの夢は広がるばかり。

ゆくゆくは里山ライドなど、周辺をこのバイクで散策してもらうという構想もあるとか。

楽しい場所には必ず人が集まる。FUNMERが合言葉のTHE 610 BASE。誰もが笑顔になれる楽しいことがいっぱい詰まった素敵なこの空間、ぜひ訪れてみてください!

 

■■INFORMATION■■
THE 610 BASE
福知山市字大内1767(旧中六人部小学校)
TEL:0773-20-2015
受付時間:10:00~16:00
定休日:月・金曜日(団体受付は除く)
入場料:無料
※いちご摘み体験、ワークショップは有料
https://fields-the-base.jp/

 

中野里美

代表の井上さんはじめスタッフの皆さんが楽しみながら、新しいことにチャレンジしている姿がキラキラ眩しくて、元気をチャージできました。いちご摘みやいちごスイーツはもちろんですが、最新機器を活用したスマート農業のお話も興味深く、自動お掃除ロボットの芝刈り機バージョンが校庭をうろちょろしている姿が個人的にはツボでした。あれ欲しい(笑)。

 

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