ふるさとトピックス!福知山、舞鶴、綾部
更新日:2024年7月31日
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この記事は海の京都Timesからの転載記事であり、内容は2022年11月30日時点のものです。
ある日、SNSのタイムラインに現れた、民宿でのんびりと過ごしている友人の姿。
窓辺でゆっくりと本を読んでいる。
ただそれだけの写真なのに、なぜか心を惹かれるものがありました。
友人が泊まっていたのは、京都府綾部にある農家民宿。
綾部は大阪駅からJRで約2時間、京都駅から特急で約1時間、京都府北部に位置するまちです。
田舎暮らしや農業体験を行う「農家民宿」が盛んで、豊かな自然を感じたり、地元のおいしい野菜がいただけたり、一味違う体験ができると人気のエリアだそう。
「私も行ってみたい」。3歳の娘と夫を誘って、1泊2日の旅に出かけることにしました。
農家民宿「ぼっかって」オーナー:加納昭文さん、まゆ香さん
今回お世話になったのは、農家民宿「ぼっかって」さん。
綾部駅から車で約25分ほどに位置する、農村の暮らしを体験できるお宿です。
自然農や薪風呂など昔ながらの生活を実践されており、自然に囲まれた中で、ゆったりとした気持ちで一日を過ごすことができます。
宿に着くと、笑顔がすてきなご夫婦が出迎えてくれました。
荷物を置いて、さっそくこの日の晩御飯に使う野菜を収穫しにいきます。
宿のお隣にある畑から、土地の名産である黒枝豆や、ルッコラ、トマト、ネギなどを収穫。
普段は都市部で生活している私たち家族。
子どもにとって収穫は初体験でしたが、虫に怯えることもなく楽しんでいました。
ご主人の昭文さんと黒枝豆を収穫
ご飯ができるのを待つ間に、薪で沸かしたお湯でお風呂に入ります。
さっぱりとしたら、さあ、ごはん!さっき採ったばかりの黒枝豆が、とっても美味しそうにゆであがっています。
ぼっかってさんのお食事は全て、お肉やお魚を使わない、地元野菜のお料理。
ベジタリアンやアレルギー対応もされています。
地元野菜がふんだんに使われたお料理
こちらの写真に映っている料理、お魚のフライに見えるのは、実は「ヒエ」のフライ。
他にも、レンズマメのポタージュスープや、食べ応え抜群の豆乳のグラタンなど、野菜のおいしさを引き出す工夫がたっぷりのお食事。
野菜だけであることを忘れるぐらい、大満足の内容です。
おかげで野菜嫌いの我が子も残すことなく食べることができ、一安心しました。
綾部の夜は暗く、ぐっすりと寝ることができました。
朝ごはんはぼっかってさんのお米のおにぎりと、昨日採ったネギのお味噌汁です。
ぼっかってさんでいただく朝ごはん
2日目には楽しみにしていた体験イベントがありました。ダーニングです。
ダーニングとは、穴のあいた服や薄くなった靴下を補修する方法の一つ。
我が家からは薄くなった靴下を持参。ぼっかってのまゆ香さんのご指導の下、修繕していきました。
裁縫は難しい、めんどくさい…と苦手意識がありましたが、指導を受けて針を進めていくうちに、カタチになっていく楽しさに目覚めていきました。
これまで穴のあいた靴下は捨ててしまっていましたが、ダ―ニングを習得すればお気に入りを長く使うことができそうです。
自然に優しい暮らし方を、ぼっかってさんに教わりました。
ダ―ニングマッシュルームという木の道具に靴下を被せて縫います
【ぼっかって】
所在地:〒623-0344 京都府綾部市西方町貝尻10−1
電話:090-4491-3290
Facebook: https://www.facebook.com/Bokkatte/
綾部ふれあい牧場のヤギたち
宿を後にしたら、次は車で20分ほどの「綾部ふれあい牧場」へ。
ここは、ウサギやヤギ、ヒツジなど動物たちと触れ合えるスポットです。
子どもが楽しめる遊具スペースも充実していて、園内にはバーベキューもできるレストランがあります。入園はなんと無料。
売店にあるニンジンを買って、子どもとうさぎ広場へ。
最初は恐々としていた娘ですが、次第に慣れてくるようになりました。
ニンジンをあげることに成功!
行った時期は幸運にもコスモスが満開。
国民的アニメで見たことがあるようなピンクのドアもあり、写真スポットとしても楽しめます。
他にも、「山のハンモック」など、隠れスポットがたくさんあるそう。
みなさんもぜひ自分だけのお気に入りスポットを探してみてください。
現在は新たに「白いドア」になっているそう(2022年11月25日時点)
【綾部ふれあい牧場】
定休日:火曜日
営業時間: 10時00分~17時00分
所在地:綾部市位田町桧前81
電話:0773-48-1000
WEB:https://fureaiboku.exblog.jp/
綾部に行ったらここははずせない、竹松うどん店
旅の最後は、綾部で大人気の讃岐うどん屋さん、「竹松うどん店」へ。
地元で有名なうどん屋さんで、この日も大盛況でしたが、14時くらいにお伺いしたら運よくすぐに座ることができました。
座敷の席には子どもが遊べるようにおもちゃや絵本が置いてあり、子連れにもフレンドリー。
こだわりの一品「釜揚げうどん」
私たちは、期間限定のラグマン風うどんやシンプルな釜揚げうどんを注文しました。
ラグマンとは、中央アジアで親しまれている手延べ麺のこと。
スープはラム肉と旬の野菜のトマトベースで、そこに竹松うどん店のうどんが合わさります。
コシがありながらも、もちもちっとした癖になる噛み応えで、あっという間に完食!
うどん屋さんとしても地元内外から人気の竹松うどん店ですが、地元をつなぐコミュニティスペースとしても親しまれています。
竹松うどん店のご主人、竹原さんは、お店の中庭を使って定期的にマルシェを開催しているそう。
訪問した日は、ちょうどマルシェの日。竹原さんのつながりの元、和がらしの販売やコーヒーのお店、フリマなど様々な人が行き交う場として賑わっていました。
食べている時間も、待っている時間も楽しめる暖かな場所、竹松うどん店。
心もお腹も満たされて綾部の旅を終えました。
竹松うどん店のご主人、竹原さん
【竹松うどん店】
営業時間:11:00〜15時00分
定休日:数字に7.8.9のつく日
所在地:〒623-0343 京都府綾部市志賀郷町儀市前13
電話:0773-21-1665
たった1泊2日の旅でしたが、心がぐーんとストレッチできた旅でした。
豊かな自然、動物とのふれあい、地元の人とつながれる場所。
かつては当たり前にあったかもしれない風景が、綾部にはあります。
忙殺されがちな生活で忘れていた、心の奥底からじんわりと温まるような豊かな気持ちになれたこと。
それこそが、綾部の旅で得られた、とっておきの体験でした。
皆さんも、綾部でゆったりした時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ゆったりと過ごす時間を求めて・綾部で農家民宿の旅 | 旅とトレイル | 海の京都 Times (uminokyoto.jp)
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