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更新日:2024年6月5日

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心を解きほぐす旅~自然豊かな綾部で過ごす 心と身体にやさしい時間~

「この記事は海の京都Timesからの転載記事であり、内容は2023年9月29日時点のものです。」

日々の喧騒から解き放たれて「自分自身」と向き合う時間を過ごす。
旅にはそんな魅力があるように思います。
中でも、自然のチカラは偉大。
自然の中に身を置いていると、不思議と安らいだ気持ちになります。

今回の旅は「心を解きほぐす」をテーマに、友人と2人で山や川、美味しい空気に満ちたまち・綾部を訪れ竹林での座禅体験から町家の寛ぎ空間、まちを見渡す歴史ある絶景スポットを巡りました。
 

自分自身を見出す場所 正暦寺~竹林座禅 明日へのエネルギーを蓄える時間~

京都府北部を流れる由良川を眼下に臨むことができるお寺「高野山真言宗 那智山 正暦寺(しょうれきじ)」。
このお寺では仏教の教えをもとに、一人ひとりが自分自身を見つめなおし、また新たに見出していくきっかけを、体験や触れ合いの中で提供されています。

今回はその中でも人気の、竹林座禅を体験しました。

左手に茣蓙(ござ)、右手に蚊帳を持ち、竹林を案内してくれました

朝一番に訪れたのは寺の裏側にある竹林。
うっそうと茂っていた竹林を、自然のままの姿を残しつつ整備し、適度な日差しと心地よい風が通り抜ける場所に。

とはいえ真夏の竹林。暑さや日差し、虫刺されも気になるところ。
自然の息吹を感じながら快適安心に…と考えられたのが、テント型の「蚊帳」の活用。
自然の音はそのままに一切の雑念なく、集中して座禅に取り組むことが出来ました。

座禅の基本のカタチから少し崩すことでカタチより大切なことを感じ取ることができるそうです

住職からは姿勢と呼吸法、心を整えるわかりやすい法話があったのみ。
足を組み、手でわっかをつくり定型に整えた後、少しだけ心地よく崩す。
あとは心のままに、深い呼吸をしながら、自然と目を瞑る。

しばし目を閉じて自然の音や肌に触れる風の感触を楽しんでいると、いつも何かと忙しい頭の中や心の内が、呼吸とともに落ち着いていくのを感じました。

心をからっぽにするイメージのあった座禅瞑想でしたが、一番大切なのは、深い呼吸によって心が落ち着き、深く物事を考えられるようになることだそうです。
「非日常の竹林の中だけでなく、日常の中にこそ、心を落ち着かせて過ごせる時間を、1日のうちに少しでも取り入れてほしい」。住職はそうおっしゃいました。

大木の根本で寝転がったときの視界。その雄大さが伝わってきます

樹齢600年の大木の根本での「寝座」も体験。
蚊帳の中からでも十分過ぎるほど鮮明な枝葉の広がるさまと、その雄大さ。
心を自由に、自然を楽しむ時間を満喫しました。


【那智山 正暦寺】
所在地:〒623-0033 京都府綾部市寺町堂ノ前45
電話:0773-47-0980
WEB:https://www.shourekiji.com/
 

和のしつらえと丁寧なおもてなし「茶つぼ吉田」

茶つぼ吉田。町家の佇まいと白地の淡い花柄の暖簾 

古い家屋がところどころに残る通り沿いにある、上品な町家風の佇まい。
白地の淡い花柄の暖簾が心地よく風に揺れ、出迎えてくれる。
やさしい文字で書かれたその店の名は「茶つぼ吉田」。

かつて茶葉と茶道具の店であった名残を残しつつ、
店主のこだわりや「好きなもの」が添えられた憩いの場所です。
 

口に運ぶたびに新しい発見がある小鉢のお膳

大小こだわりの器が所狭しと並べられた、彩り豊かなお膳

「冷めないうちにどうぞ」と店主にすすめられたお膳は、どれから食べようか…迷ってしまうくらいの品数。
ようやく狙いを定めてひと口。「わぁ、美味しい!」
葉物には梅が和えられ、ポテトサラダにはレーズン。ごはんにはミョウガとショウガ。
口に運ぶたびに新たな発見がある料理を、心ゆくままに堪能しました。

ランチはこの1種類ですが、季節によって内容を変えているそう。
税込1,200円でその彩りと味わいを楽しむことができます。

食事を楽しんだ後は、再び空間を楽しむ時間。

屋号の由来ともなった群青色の茶つぼがずらりと並ぶ圧巻の壁面

気負わずリラックスできる空間でありながら、店内ところどころに茶葉と茶道具屋の名残と風情、
店主のこだわりが感じられます。
 

常連客のように寛げる空間

お茶が運ばれてきたときには、もうすっかり常連客のように寛いでいる私たちがいました。
「こんにちは」と暖簾をくぐる常連のお客さんとも、自然と会話が弾みます。
「料理もええけど、やっぱりここの雰囲気やな」
そう語る初老の男性は、週に4回は訪れるそう。
かといって、「一見さんお断り」のような敷居の高さはなく、
誰もが常連客のように自然と寛げてしまう…そんな不思議な場所。

美味しい料理でお腹が満たされ、空間とおもてなしに心もほぐれるひととき。
ぜひそのやさしさに触れてみてください。

【茶つぼ吉田】
定休日:日・月曜日
営業時間:10:00~15時00分
所在地:〒623-0021 京都府綾部市本町3丁目32
電話:0773-43-1514
WEB:http://chatuboyoshida.sakura.ne.jp/
 

私のための漢方茶 明治創業の老舗が営む薬膳喫茶「悠々」

昔ながらの町並みが残る本町通り沿いに位置する悠々。薬局と喫茶の看板が目印

明治創業の老舗漢方薬局が営む薬膳喫茶「悠々」。
築140年の町家を改装した薬局併設のカフェは、敷居の高い「漢方」を若い方にも気軽に触れてほしいという想いでオープンされたそうです。

蔵や中庭を臨むことができる店内。陽の光が差し込み、開放感たっぷりの空間でした
 

医食同源 身体によくて美味しいものを

「身体にいいものは、美味しくない」
そんな昔ながらの固定観念を見事に覆してくれる、悠々のメニューの数々。

蓮の葉を開くとこの通り!蓮の葉と炒飯の香りが食欲をそそります

中でも、看板メニューの蓮の葉包蒸飯(はすのはほうじょうめし)は、まさに絶品。
香り米ともいわれるタイのジャスミン米に、焼豚や貝柱、蓮の実、クコの実、松の実などを加え、味付けをした香ばしい炒飯を、蓮の葉で包み蒸した薬膳料理です。
蓮の葉の香りとその香ばしさ、身体が喜ぶ美味しさを堪能しました。
 

オーダーメイドでつくる薬膳茶

店内には自宅でも楽しめるよう小分けにした漢方茶がズラリ

メニューや販売品の中には代表的な症状に対する漢方茶もありますが、なんといっても嬉しいのが、薬剤師さんがその人の体質や症状に合わせてつくってくれる「私のための漢方茶」。
驚いたのは、はっきりとした自覚症状だけでなく、自分では気づいていなかった不調や体質などを言い当ててくれること。
「私のための漢方茶」は、じっくり時間をかけて処方されます。
待ち時間は10〜15分ほどでしたが、その間お庭を眺めたり、友人とおしゃべりをしているとあっという間に、それぞれの漢方茶がカップに入って運ばれてきました。

匂いを嗅ぐと、まさにあの独特な漢方の香り…。
飲めるのかな…と不安になりましたが、ひと口含むとビックリ。
とても飲みやすい。そして身体に染み渡る感覚。

「すぐに症状が改善されるのがわかりますよ」
お店で飲む一杯と同じ配合のものを、2包から持ち帰れるありがたさ。
遠方から訪れるお客さんも多く、通信販売もされているそうです。

対症療法になりがちなセルフメンテナンス。
日頃からの養生の大切さを、身体で感じ尽くした時間でした。

【薬膳喫茶 悠々】
営業時間:10:00~18時00分
定休日:木曜日、第4日曜日、祝祭日
住所:〒623-0021 京都府綾部市本町2-3
電話番号:0773-42-0425
WEB:https://kanpou-yu-yu.com
Instagram:@yakuzenkissa_yuyu
https://instagram.com/yakuzenkissa_yuyu?igshid=MzRlODBiNWFlZA==
 

綾部のまちが一望できる絶景スポット

規則正しく並べられた土器の向こうに拡がる里山の風景

旅の最終目的地は、綾部のまちが一望できるスポット「私市円山(きさいちまるやま)古墳公園」。
高速道路の建設にあたり、昭和63年に発見された比較的新しい遺跡ですが、実際には5世紀という悠久の昔から王の墓として息づいていた場所です。
絶景とともに、その雰囲気も味わいたくて、山道を登ることにしました。

古墳に上がる山道は、自然のままを残しながらも、歩きやすく整備されていました

虫の声や鳥のさえずりが響き渡る山道を一歩ずつ登っていく。
10分ほどかけて頂上まで辿り着くと、規則的に並べられた土器の向こうに、自然豊かな綾部のまちの風景が360度拡がっていました。

綾部のまちを360度一望できる場所

田んぼや川、山の向こうには大きな空と雲。
登り終えた達成感も手伝って、その景色は素晴らしいものでした。

眼下には高速道路も見えました。
この高速道路のおかげで発見された、長く眠っていた遺跡。
そして、昔は遠かった街へ、速く快適に辿り着くことができるようになった道。

様々な想いを巡らせながら、ゆっくりと深呼吸を。
豊かな自然と、悠久の時を感じられた、旅を締めくくる絶景スポットでのひとときでした。

【私市円山古墳公園】
住所:〒623-0226 綾部市私市町円山8-2
電話:0773-43-1366(綾部市資料館)
入場料:無料
WEB:https://www.ayabe-kankou.net/spot/kisaichimaruyamakofun/

私市円山古墳公園

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