「まいづる遊BixS」_街全体を遊び場に。大人も子どもも思いっきり遊ぼう！

「いっぱい遊んでみんなで笑おう！」を理念に掲げ活動をしている、NPO法人まいづる遊BixS代表の児島信行さんにお話しを伺いました。

まいづる遊BixSは、『あそび』をコンセプトに立ち上がった団体で舞鶴を遊び場にして、あらゆる人と交流して、笑顔あふれるまちをつくることを目的とされています。

設立のきっかけと目的とは

『あそび』を取り巻く環境がすごく変わってきたことで、昭和の古き良き時代のような外で遊び倒す機会がなかなかないことが危機的なことだと感じ、特に子どもは、食べること寝ることと同じくらい『あそび』も大事だと考え、『あそび』が保証してあげられないような時代で大丈夫なのかと思っていました。

昔のように放っていても外で遊んでいる時代ではなくなり、子どもだけで遊ばせるとゲームばかりになってしまうので、豊かに遊ぶためには仕掛けも大事だと考えています。

『あそび』の楽しさを伝えていく大人が、地域資源を活かし、色んな人を巻き込んで遊べる場所・時間・環境を作れたらいいな、という想いで設立しました。

左：児島さん、右：児島さんの娘さん

－活動を通じて嬉しかったことがあれば教えてください

運営側の意見ですが、愛宕山に登ったのは楽しかったですね。山に登るっていう何でもないことをするのも楽しかったし、おばあちゃんが孫と一緒に登っている姿が見てこちらも嬉しかったですね。

山の上から下の様子を見たり、手を振ったり。双眼鏡で覗いたり、鏡でピカピカしたり。単純なことだけど一体感あった。みんなで凄く喜んでキャーキャー騒いでました。

また、全然知らない人同士が遊びを通じて一緒に出きる経験は貴重だなと思いました。

参加してくれた子ども達からも「舞鶴にこんな所があるんだ。」「山の上から見る舞鶴綺麗。」「また違う山も登って舞鶴を見たい。」「登るの疲れたけど頂上についてすごく達成感があった。」「すごく楽しかった。」などの意見もいただきました。

ものすごくお金をかけたりして、花火のようにドカーン！とした事をしなくても、嬉しい・楽しいことって出きるんだと思いました。

舞鶴の浜にある室内型の大人と子どもが一緒に遊ぶ施設『子育て交流施設あそびあむ』もそうですが、何でもないことが楽しいよ、ってことを気づいてもらえる仕掛けができたらいいなと思います。

子育て交流施設あそびあむHP

https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kenkou/0000000579.html

あそびを通して学ぶ経験を

―心に残るイベントはありましたか？

たいまつを作って火をつけるイベントが、子どもだけではできない体験ですし、火が熱いこともわかり、『あそび』を通じて学ぶ経験になったのが良かったです。

―障がいのある方限定のイベントもあったと聞きましたが

設立するときの想いとして、『あそび』を通じて健常者も障がい者も一緒に遊べるようにしたいよね、という中で、まずは舞鶴支援学校さん、聾学校舞鶴分校さんの小学部の生徒さんを対象にした「お父さんとパン教室あそび」を東舞鶴にあるパン屋Boulangerie mon coeurさん（以下モンクールさん）の協力で開催しクリームパンとメロンパンとバターロールの3種類のパンを作りました。

参加した子ども達からは「来年もやりたい！」「パン美味しい！」「楽しかった！」など沢山の声が飛び交い、笑顔で溢れたパン教室が開催できました。

参加した保護者の方々にも喜んでもらえて、こちらも嬉しい時間になりました。

保護者からの意見として今は支援学校があるけど、この先私が死んだらどうなるんだろうという不安に対し、モンクールさんからは、私がパン工場を作ってそこで働いてもらうってのもいいよね、なんて会話も自然に出てきて、この企画をやってよかったなと思いましたね。

また、教えてくださったモンクールさんからも、食べる時はみんな仲良しになれた。きっとその子達はまたモンクールを利用してくれるだろうし、商店と子どもを繋ぐ役割にもなったのかなと感じています。という声もいただきました。