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更新日:2023年3月29日

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「子育ては楽しい!」ー株式会社ヨネダ・宇佐美涼子さん、冬頭真緒さん

これから社会人になる女性にとって、結婚・出産という人生の大きな転換期を迎えても、選んだ職場で自分らしく働き続けられるかというのは大きな関心事です。そこで、福利厚生が充実していて、育休からの復職が100%だという福知山市の総合建設業「株式会社ヨネダ」を訪ね、お二人の育休経験者からお話を伺いました。

 

取材をしたのは

福知山公立大学地域経営学部3回生、岡田彩瞳(おかだ・あやめ)。三重県四日市市出身。ゼミ活動では、主に福知山旧3町といった多自然圏を中心に、地域を盛り上げるために、地域の方々にヒアリング調査を行うことで多自然圏の活性化について研究中。福知山城が好き。

今回、京都府中丹広域振興局のインターンシップに参加し、中丹地域(福知山・舞鶴・綾部)で働く先輩に取材をしました!中丹出身の高校生や大学生のみなさんに「地元で就職しようかな」と考えていただく1つのきっかけになればと思っています。

 

 

(プロフィール)

宇佐美涼子さん(写真右):41歳。長崎県島原市出身。建築を学ぶため大阪の大学へ進学。入社18年目。育休中に一級建築士の受験勉強を始め復職後取得。現在設計部課長。小学5年生と5歳の母親。福知山市隣接の兵庫県丹波市に株式会社ヨネダ施工で自宅を建て、親子4人暮らし。

冬頭真緒さん(写真左):25歳。福知山市出身。高校卒業後、園部にある建築の専門学校に2年間通学。現在は住宅事業部で新築住宅のプラン作成を担当、入社5年目。福知山市内に株式会社ヨネダ施工で自宅を新築。6月に第1子の育休から復職し、10月から第2子産休育休予定。

 

産休・育休からの復職率100%

ー株式会社ヨネダは女性社員が多く、復職率が100%とお聞きしましたが、お二人の産休・育休についての経験を教えてください。

宇佐美:一番大切なのは職場の環境だと思います。当たり前に休み、当たり前に復職できるという社風が大切ですよね。近年どこの会社も福利厚生に注力されていますが、制度だけあっても、周りからのちょっとした一言で、ニュアンスは違っても受け取る側からすると育休を取りづらく、復職しにくい環境になってしまうと思います。

冬頭:産休や育休で休むことによる周りの目よりも、自分が悔しいという思いの方が大きく、周りに申し訳ない気持ちがありました。しかし、この時に協力してくれた人へのありがたみ、恩返しは、後輩へと繋いでいくことで育休が浸透し、育休に対して理解ある人が増えることで、良いサイクルができいくのではないかなと思います。

 

宇佐美:これから出産・育児を迎える人には、育児と仕事の両立の大変さだけでなく、子育ては楽しい。子どもがかわいくて、会社からの帰り道もルンルンだということを伝えたいです(笑)。忙しく大変でも豊かな気持ちになれるのは親の特権です!

 

ー男性の育児休暇について、女性の視点からどう考えますか?

宇佐美:男性の育児休暇を義務化してもいいのでは?と思います。現在でも男性の育休は法律上取得できますが、男性が育児にもっと参加することは、男性自身のためにもなると思います。小さい時の子どもとの思い出が自分を精神的に豊かにさせますし、夫婦で育児の大変さや不安を分かち合うことで、男性にも育児の理解が広がり、産休・育休が取りやすくなる環境が出来上がるのではないかなと思います。

冬頭:実際に昨年12月から今年3月末まで育児休暇を取得した男性社員は、復職して雰囲気が穏やかになりましたよね!

 

ー株式会社ヨネダでは、今年の10月からは産後パパ育休が利用できるとお聞きしました。

宇佐美:産休中もいつ何が起きるかわからないので、夫がそばにいてくれたらすごくありがたいです。2人で支え合ってこその育児であると思います。また周囲を頼ることも大事。おじいちゃん・おばあちゃんがそばにいるなら、自分に余力のある日でも甘えてしまった方が良いと思います。少しでも育児以外の家事ができる時間を確保できるのが、おじいちゃん・おばあちゃんの近くに住む利点ですよね。

 

ー育休・産休を当たり前にするにはどうするのが良いと思いますか?

宇佐美:実績を積むのが一番ではないでしょうか。みんながやっていれば自然と広まっていくと思います。

冬頭:株式会社ヨネダでは復職率が100%という点でも分かるように、制度だけでなくソフト面など周りの環境が整っているため、自然と復職して頑張りたいという気持ちになります。

 

会社全体が子育てに理解

ー復職する前と後ではどのような違いがありましたか?

宇佐美:子どもが生まれると、時間の制約が増えました。やるべきことの取捨選択や、仕事の優先順位をつけるようになったのが大きな違いです。

冬頭:私も同じです。他には、まだ子どもが小さいので保育園で病気をもらってくることが多く、急に休みをとることが増えました。そこで「またか」と言われるのがとてもつらくて、言い出せなくなるとよく聞きますが、株式会社ヨネダでは「子どもが風邪をひくのは仕方ないよね」と、会社全体が考えてくれていますし、時間有休などの制度を利用すると休みも取りやすいのでありがたいです。

 

ーお仕事の日の簡単なスケジュールを教えてください。

宇佐美:6時には起床して、子どもを起こしたりご飯を食べさせたりした後、7時20分頃家を出ます。子どもたちは夫に送り出してもらいます。8時から17時までは仕事をして、18時までにアフタースクール(放課後児童クラブ)とこども園に子どもを迎えに行きます。その後、家事や夕飯、入浴を済ませて21時から21時30分の間には子どもを寝かしつけます。この時に一緒に絵本を読んだりしていますが、そのまま私も寝てしまうことが多いですね(笑)。

 

冬頭:子どもが小さいので起床時間はバラバラですが、6時には起床するようにしています。支度をして保育園に子どもを預けて、8時30分から16時30分までの短時間正社員として勤務しています。退社後そのまま子どものお迎えに行き、17時30分頃子どもに早めの夕食を食べさせ、家事や入浴などを済ませ、20時に寝かしつけます。私も、一緒に寝てしまうことが多いです(笑)。途中起きた時に家事をすることもあります。

 

ー休日はどのように過ごされていますか?

宇佐美:コロナ禍以前は、月に1回は家族で遊びに出かけていました。福知山市動物園とか!福知山から車で1時間半のスキー場へ、スノボにもよく行っていました。今は、ダラダラ過ごして1日が終わってしまわないように、家の中でできるボードゲームや卓球などをしています。家族でトーナメント形式にすると結構盛り上がります(笑)。

 

冬頭:子どもが生まれる前(コロナ禍以前)は、仕事が終わった後にスノボのナイターに行っていました。今は、ショッピングセンターなどに行って爆買いをしたり、子どもを連れて水族館や動物園へ行ったりすることが楽しみです。夕方には、子どもと近くを散歩しています。


家族で宮津の水族館へ(冬頭さん)

 

ーお仕事のやりがいを教えてください。

冬頭:住宅事業部では、お客様の希望の家を建てるのに1~2年かけてじっくり打ち合わせを重ねます。引き渡しの日に見られるお客様の笑顔や感謝の言葉がやりがいです。

 

宇佐美:設計部では、工場や倉庫など大型物件を取り扱っているので、条例など法律による制限が多く、お客様の希望にすべて応えることはできないのですが、そのような状況下でも知恵を絞って納得してもらえる建築物ができた時にやりがいを感じます。

 

「子育てには地方の方が向いている」

ー地方の良さは何だと思いますか?

宇佐美:地方ならではの人の優しさ、温かさがありますよね。コミュニティも充実していますし、ファミリー感が良いと思います。近隣の方からは野菜をいただくこともあります。また、経済的にもゆったりとした暮らしを送ることができ、子どもをのびのびと地域ぐるみで育てることができると思います。

逆に都会では、ご近所付き合いが希薄なことが多いとも聞きますし、個人的には子育てには地方の方が向いていると感じます。


枝豆の収穫作業をする宇佐美さんご家族

 

冬頭:近隣の方々がとても温かいですよね。スーパーでばったり会った時などでも声をかけてくれます。子どもを学校に送り出すときも車の多い道を通らずに通えるため、安心できます。季節も感じられますしね。

宇佐美:特に福知山は、ほどよい遊び場と学校があり、病院もいくつかあるので住みやすいと思いますし、近隣の地域へのアクセスも良いと思います。また大学があることで、20歳前後の若者が街にいることも福知山の大きな魅力ですよね。

 

ー取材を終えてーー(学生コメント)

「働くお母さん」のリアルなお話を聞くことができました。育休からの復職を経験したお二人が、口を揃えて「会社全体が協力的だ」とおっしゃっており、とても素敵な環境だと感じました。また、育児をしている親目線ならではの地元の良さ、地方の良さという新たな発見もあり、とても勇気づけられ、楽しかったです。

 

株式会社ヨネダ

福知山市字堀小字道場2433番地

電話0773-22-3022
土木・一般建築・住宅・リフォーム・マンション・不動産仲介の会社で福知山のほか兵庫県神戸市、丹波篠山市、愛知県一宮市にも事業所を置く。

https://www.yonedagumi.com/(外部リンク)

 

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