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更新日:2024年1月31日

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「悩みながら楽しみながら、スタイリストへの階段を一段ずつ」―美容室SHANTi(シャンティ)・アシスタント・竹内日菜さん、半田真夕さん


半田さん(左)と竹内さん(右)

美容学校を卒業し、国家資格を取ったからといって、すぐに美容師として活躍できる人は少ない。アシスタントとして日中は店の雑務をこなし、営業後にレッスンを受けながらの下積みを重ね、初めてスタイリストとしてお客様の髪をカットできる。舞鶴市の美容室SHANTiでいきいきと働きながら、スタイリストへの階段を上り始めた2人に話を聞いた。

 

悩んだ分お客様の「ありがとう」が2倍3倍にもうれしい

(プロフィール)

竹内日菜さん:2002年舞鶴市生まれの20歳(取材時)。地元の高校を卒業後、京都市内で一人暮らしをしながら美容室で働く。昨年10月地元に戻り、SHANTiへ転職

 

祖母も母も美容師という竹内さん。「髪はいつも母に切ってもらっていました」。美容師を目指した理由は「母が訪問美容師で、外出困難な高齢者の自宅へと出向いていく姿に、憧れを抱くようになって」と話す。

 

SHANTiでは、アシスタントとして働きながら、店のバックアップを受け通信制の美容学校で学んでいる。週3回ほど、営業後に先輩のレッスンを受け、シャンプーやヘッドスパを担当できるようになった。「次はカラー、そしてパーマです」。一歩一歩、前に進んでいる。

 


お客様の居心地が良いように心掛けながら接客する

 

一度地元を離れ就職するも心身ともに限界

竹内さんは高校卒業を機に、地元を離れ京都市で一人暮らしを開始。近畿圏で多数の店を展開する美容室に就職した。順調に夢への一歩を踏み出したかのように思えたが、朝6時に出勤、営業終了後のレッスンを終えて帰宅は23時過ぎという日々。体力的にも精神的にも限界になり、退職を余儀なくされた。

 

自分の時間が大切できるように

実家に戻り、再就職した今は、出勤の30分前まで布団の中。お父さんお手製のおにぎりを食べ、すっぴんのまま出発。職場でへアセットやメイクをする(美容室ならではの利点!)。

帰宅後はギターを弾いたり、カラオケアプリで思い切り歌ったり、コメディー映画をみたり。「自分の時間を大切にできています」と話す。

 

親しみやすい美容師になりたい

キラキラして見える職業だが、実際は悩んだり辛いと感じることの方が多い。お客様の居心地が悪くないだろうか、気配りは出来ているだろうか―先輩のアドバイスを受けながら常に反省する。「でもその分、お客様の『ありがとう』の言葉が、2倍にも3倍にもうれしく感じられます。年齢・性別に関係なく誰からも親しみやすい美容師になりたいです」

 

不器用でも楽しんで続ければ成長できる

(プロフィール)

半田真夕さん:1999年舞鶴市生まれの22歳(取材時)。舞鶴市内の高校を卒業後、神戸の専門学校へ進学。帰郷し市内の美容室に就職。その後SHANTiへ転職して1年目

 

小さなころから通っていた美容室で、きれいになっていく人を見て憧れがあったと話す半田さん。美容師になろうと決心したのは、中学校のとき。「学祭で友達とヘアアレンジをしたのが楽しくて」。高校を卒業後は神戸の美容専門学校へ進み、美容師の国家資格を取得した。

 

初めての美容室でコミュニケーションに壁

卒業後に就職した美容室では、年齢が離れている先輩とのコミュニケーションに苦労した。控えめな性格の半田さんは、わからない事がその場で聞けず「このままでは成長できないかもしれないと悩みました」。

葛藤の末に、転職を決めた。

 

「この人に」と指名してもらえる美容師に

SHANTiはスタッフの年齢が近く、相談がしやすい雰囲気。先輩のレッスンを受け、シャンプー、ヘッドスパ、カラーとできる仕事が着実に増えてきた。今はパーマを習得中という。

 

「『この人にやってほしい』と指名してもらえるような美容師になりたいです。着付けも勉強して、成人式を迎える子の着付けをしてあげたい」と夢を語る。

 


お客様と地元の話で盛り上がることも

 

休日は同僚とお出かけ

実家で両親と暮らしている。帰宅後は家族とテレビをみたり、何気ない話題で盛り上がったり団らんの時間を過ごす。また同僚とも仲が良く、休日は一緒に出かけることもある。「地元のゆったりした空気が好き。最近は、改めて近くの観光地を散策して楽しんでいます」。

 


竹内さんと福知山動物園へ

 

美容師を目指す人へ

「不器用な私も先輩に教えてもらいながら少しずつ成長を実感できるようになりました。不安もあると思いますが、楽しみながら続ければできることが増えていきます。なりたい気持ちを大切にしてください」

 

ある日のスケジュール

7時30分:起床、朝ごはん
8時過ぎ:家を出る
8時15分:出勤ヘアセット
8時40分:朝礼
9時:開店
18時:営業終了片付け終礼、レッスン(週3回程度)
21時:レッスン終了
21時15分:帰宅、夕飯、お風呂、自由時間動画視聴や家族と団らん
24時:就寝

 

20年に移転、癒やしの空間でお客様を迎える

2005年開業、20年に現在の場所へ移転オープンした美容室「SHANTi」。新店舗は木を基調としたナチュラルな雰囲気で、癒やしの時間が流れている。カット、カラーといった髪に関することだけでなく、ネイルや着物の着付け、写真撮影など幅広く対応している。

 


店内は癒しの空間。お客様の時間を大切に丁寧な施術を心掛ける

スタッフは20代~30代を中心とした8人。定休日には家族ぐるみでバーベキューやスポーツ大会が開かれることもある。

 


半田さんの実家から差し入れられたスイカを食べるスタッフ。和気あいあいとした雰囲気

 

いち早く労働環境を改革スタッフの意見を取り入れる

休みが少ない、拘束時間が長いなどの理由で離職率が高い美容師の現状を変えようと、代表の岩波大輔さんは、7年前からスタッフの福利厚生の向上に努めている。業界ではいち早く週休2日制を導入。定休日の他に、交替で休めるようシフトを組んでいる。20年に店を法人化し、社会保険を充実させた。

 

技術職のため研修は必須だが、体を壊すことのないよう営業終了後のレッスンは週3日までに絞る。新人、先輩アシスタント、スタイリストの3人でチームを組み、技術を継承し、精神面で支え合える環境を整えている。

 

また積極的にスタッフの要望を採用し、後押しする社風も特徴的。ネイルや着付け部門はスタッフの提案から生まれた。朝礼や終礼では問題点などを共有、立場に関わらず全員の意見を取り入れている。

 


新店舗の外観

 

INFORMATION

美容室SHANTi
舞鶴市上安679-43
電話:0120-0707-42
https://shanti0707.com/(外部リンク)

 

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